倫理は別としてヨーロッパからブックメーカーが上陸

倫理

日本にも、ヨーロッパから各種のブックメーカーがやってきています。ヨーロッパでは、野球やサッカー、テニスなどのスポーツばかりでなく、政治や天気までもがBetの対象となっています。米国大統領がスピーチで何をテーマに語るか、明日の天気が晴れるか、などといったことまでもが賭けられるのです。そのジャンルに卓越した知識を持っているのであれば、投資としてブックメーカーを利用できる可能性もあります。

もちろん、日本人の間では倫理面から問題視している人も少なくありません。スポーツや政治に金銭を賭けることへの抵抗感はかなり強いのが実際です。法律的な観点から見ますと、日本では、法律で賭博行為は禁止対象となっています。罰則の内容も決められています。それなら、日本では現金を賭けるブックマークは、倫理以前に、法律に反することになってしまう、との疑問がわいてきます。この件については、実は、目下のところ、明確に違法とは判断されていないのが現実です。

その理由は幾つかあります。まずは、ブックメーカーの大元は、たとえばイギリスにあって、英国内では合法とされているのです。また、日本の国内法ではギャンブル行為は違法ですが、海外で実施されているギャンブルに日本人が参加することは妨げられません。日本国内からアクセスするのは、規制されていません。さらに、現時点では、ブックメーカー利用を制限する法令はなく、その容疑で逮捕された事案はありません。